「麻の紋様」について

 吉野川市は、旧麻植(おえ)郡といい、霊山 高越山(こうつさん)と母なる大河 吉野川の元にあり、自然豊かなことから、植物の「麻」の文化が古くから伝わる土地です。「麻」は現在において貴重な存在ですが、まっすぐに天に向かって伸び力強い繊維を生み、衣服や薬、また祈りの道具などに代わり、人々の生活に欠かせないモノとして、扱われていました。

 太鼓一家は吉野川市(旧麻植郡)で発足しましたが、地元の郷土文化や豊かな自然を大切にしていきながら、新たな文化を創造していきたいと願い、地元の文化の象徴である「麻」の模様をお借りして、新たな文様を製作いたしました。

 山川町忌部(いんべ)神社の神紋である「丸に真向き麻の葉」に三つ巴を重ねていますが、力強くもしなやかに伸びていく「麻」のように、和太鼓文化を人々の生活に深く根づかせていきたいとの思いが込められています。